ミリタリージャケットとして人気のあるN-3B。
元々軍用として使われてきた防寒着なので寒さに非常に強く、とても暖かいアウターです。
一見、バイク用としても充分活躍できそうなイメージです。
しかし、実際はどうなのでしょうか?
- 実際に走ったら寒くないのだろうか?
- 激寒のツーリングでもイケるのだろうか?
- 普通のN-3Bでも大丈夫なのだろうか?
このあたりの事が気になっているのではないでしょうか?
さっそくですが、結論は次のようになります。
- そのまま着てバイクで走ることはおすすめしない
- だけど、工夫次第でバイクでも使えるようになる
- これから購入する人はバイク服専門のN-3B一択
なぜ、ここまで言い切れるのか?
この記事では
- 普通のN-3Bがなぜバイクの冬用アウターとしてはおすすめできないのか
- N-3Bの選び方と工夫の仕方
これらについて、解説します。
結論:N-3Bは冬のバイク用アウターにするには工夫と選び方が必要

先ほども書きましたが普通のN-3Bを普通に使うことはおすすめしません
その理由は一般で売られているN-3Bはあくまでファッション用だからです。
もしこれから購入するのであれば、バイクファッションメーカーで販売されているN-3Bがお勧めです。
バイク専用のN-3Bならバイク走行に適した構造になっています。
逆に
「ファッション用だと何がいけないの?」
と思うかもしれませんが、その理由は以下の3つです。
- 走行風に適した作りでは無いから
- プロテクターが付けられないので、安全性に欠ける
- 同じくらいの値段でバイク専門のN-3Bが購入できる
N-3Bがバイク用に向かない理由1
走行風に適した作りではないから

バイクで感じる寒さと普段の生活で感じる寒さは全くの別物です。
もともとN-3Bはアラスカなどの寒冷地で米軍が使用していた防寒着です。
なので防風性能、保湿性は抜群に高いです。
ですが、それはあくまで軍用の物。
ファッション用でのN-3Bも防風性能と保湿性は高いですが、さすがに本物ほどでは無いです。
もちろん日常で使う分ならそれでも十分です。
しかし、それをバイクでも使うとしたら話は別。
バイクで走行中は常に風を受けています。
普通のN-3Bだと袖口、首元から風が入り込んでしまい、体が冷えてきてしまいます。
高い保温性と防風性能を持った高機能なコートとはいえ、普通のN-3Bではスキマから風が入ってきてしまえば、その機能は意味を持ちません。
もし、N-3Bを着てバイクに乗りたいなら寒さ対策をするか、バイクファッションメーカーが販売しているN-3Bを購入することをおすすめします。
N-3Bがバイク用に向かない理由2
プロテクターが付けられない為、安全性に欠ける

普通のN-3Bだと当たり前ですが、プロテクターをジャケット内に入れる機構がありません。
あくまで個人的な考えですが、バイクでどこか遠くへ行くときは必ずプロテクターを付けるべきだと思っています。
その理由は、バイクは車のような安全機能(エアバックなど)がほぼなく、事故を起こした時に守ってくれるものがヘルメットくらいしかないからです。
バイク事故で一番死亡率の高い部位は頭部、その次が胸部です。
頭と胸部を守ることでバイク事故の死亡率がぐっと下がります。
だから、僕はツーリング時は必ずプロテクターが仕込めるジャケットを着ています。
普通のN-3Bではプロテクターを仕込めないので安全面に不安が残ります。
N-3Bがバイク用に向かない理由3
同じくらいの値段でバイク乗り専門のN-3Bが購入できる

すでにお持ちの方は関係ないですが、今から買おうと考えている人にとっては正直高い買い物なのではないでしょうか?
もちろん、ファッションとしても欲しいというのなら全然アリですが、バイク用に考えているなら、辞めておいた方が良いです。
>>>N-3Bを楽天でチェックする<<<僕が楽天で調べてみたところ、安いものはもちろんありますが、それでもほとんどは3万円くらいします。
それなら、同じくらいの値段でバイクファッションメーカーのN-3Bを購入した方が合理的でしょう。
バイク専門のN-3Bとはいえ、見た目は普通にN-3Bとほとんど変わりません。
さらにこちらのN-3Bバイクに特化したものなので防風性能と保湿性能はもちろん
- バイク乗りに適した防風性能
- プロテクター対応
- バイク乗車時に合った作り
上記3点の機能が備わっています。
普通のN-3Bと比較してもお値段は同じくらいなので、バイク用として新たに購入したいという方はこちらの方が良いです。
それでもN-3Bをバイク用で着たい場合は?

すでにお持ちの方や、普通のN-3Bをバイク用として使いたい方は、工夫して使う必要があります。
その場合、以下2点の対策をする必要があります。
- 寒さ対策
- プロテクターの追加
N-3Bをバイク用で着るための対策1
寒さ対策

N-3Bの下にもう一枚防風性のある服や、保湿性の高い服を着ると良いでしょう。
バイク用の商品にはこんなものもあります。
これはアウターの中に着るタイプ物で、防風、防寒の機能があります。
また、意外と見落とされがちですが、肌着を暖かいものにしたり、1枚追加するのも効果があります。
こういったインナーを追加することで保湿効果を高めて暖かい状態を維持してくれます。
また、袖口や首元から風を入りますので、そこも工夫が必要です。
首元の寒さ対策

首元の寒さ対策ならネックウォーマーがおすすめ。
安価でどこでも購入できるので、すぐに対策が可能です。
また、おすすめのネックウォーマーはこちらの記事でも紹介しておりますので、ぜひ参考に。
袖口の寒さ対策

袖口の場合、絞れる機構があれば良いのですが、それが無い場合が多いです。
なので、バイク用の大きな手袋で袖口ごと覆ってしまうと良いでしょう。
特に冬用のバイクグローブは手首から下まですっぽり入ってしまうくらい大きいものが多いので、選択肢には困りません。
これは僕も使っているグローブですが、見た目の通り、手首から下までスッポリ入る大きな手袋です。
さらにこのグローブの口はマジックテープで締めることが出来るので、袖口まで入れて締めれば手袖口に入る風を完全に防ぐことが出来ます。
N-3Bに袖口を絞る機能が無い場合はグローブを使って対策できるのです。
N-3Bをバイク用で着るための対策2
プロテクターを追加する

プロテクターにはジャケットに仕込むタイプと体に装着するタイプがあります。
この場合、使用するのは体に装着するタイプです。
これを中で装着すれば安全性も高くなるのでお勧めです。
「胸だけで良いの?」
と思われるかもしれませんが、バイク事故で衝撃を受けた時、死亡率の最も高い箇所が「頭部」と「胸部」です。
死亡率を下げるためにこの2か所を守ることは非常に重要です。
万が一のためにも胸部プロテクターを持っておきましょう。
あなたの選択肢に合ったN-3Bの選び方と工夫

ここまでをまとめると
- 普通のN-3B
見た目 :◎
防風性能:〇
安全性 :×
※使う際は工夫が必要 - バイク服専門店のN-3B
見た目 :◎
防風性能:◎
安全性 :◎
以上の事から
- これから購入する方
→バイクファッションメーカーの出すN-3B - すでにお持ちの方
→プロテクターや他アイテムを使って寒さ対策
上記のようになります。
N-3Bは武骨でカッコいいです。
僕も男なのでやはりN-3Bをバイク用アウターとして着たい気持ちも分かります。
しかし、ファッション性だけで選ぶと安全性と快適性に欠けたバイクライフになってしまいます。
僕個人としては快適に、安全に真冬のバイクライフを楽しんでほしいという気持ちがあります。
N-3Bをオシャレに、快適に、安全に着こなして冬のバイクライフを楽しんでいきましょう!



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